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4−3 一軸試験機の校正事業
としての校正事業の一つである一軸試験機(材料試験機)の校正を行っています。
校正者は永年の経験をもち、年間100台もの実績を上げています。
校正対象・・・圧縮試験機、引張試験機、万能試験機など
校正能力・・・圧縮力は50N〜3000kN、引張力は5N〜300kN
校正者 ・・・JCSSの校正事業の登録をした(社)日本計量振興協会の校正
原則校正課員2名で行います
校正設備・・・トランスファ標準器を使用します。
校正結果・・・(社)日本計量振興協会が定められた標章を付した校正証明書を
その他 ・・・校正結果は、他国の校正機関認定制度を認め合う国際相互承
4−3−1 校正従事者の資格とは
@ 日計振が行う一軸試験機校正課員としての教育、実技についての講習を修め認定、登録された者です。
A 知識、技能の維持・向上のため3年に一度知識、実技の再試験があります。
B 校正データはコンピューター処理しながら判定するのでコンピューター操作の知識も必要です。
C 高圧力を掛けるので危険な作業でもあり、慎重な操作と集中力、咄嗟の判断力が要求されます。
D 試験機の校正は原則校正課員2名で行いますが、日計振が行う教育を受けた認定事業者と行う場合もあります。
E 現在登録者7名、養成中2名ですが、高齢者が多く世代交代の時期が来ているのでなるべく若くてやる気のある人を求めています。
4−3−2 日計振が行う校正課員の講習とは
@ 初回の講習
A 3年目の講習(一軸試験機校正課員社内技能試験)
日計振主催で2日間開催 試験合格
場所 東京都新宿区納戸町25-1
1日目 JCSS認定事業者としての基礎知識、一軸試験機校正方法について、
2日目 校正技能実地試験
4−3―3 一軸試験機の校正を希望する方へ
当会では、建築材料分野の認定試験所等で「コンクリートの圧縮強度試験」に使用される一軸試験機のJCSS校正を行っています。
国際化標準化機構ISOの規格、例えばISO9000シリーズ等では、それぞれの規格に基づく試験・検査に用いる計測機が、国家標準又は国際標準への連鎖的なつながりがあること(計量標準のトレーサビリティーという。)が求められています。
校正とは、上位の計量標準(*1)と下位の計量標準(*2)とを比較し、下位の計量標準の値づけを行うことです。その値づけには、校正の精度(不確かさという。)が明らかでないと信頼性がありませんので、校正証明書にはその精度(不確かさ)が明記されます。